放蕩記

科学ライター荒舩良孝の日記

地球外生命

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(写真:土星の衛星エンケラドゥス  NASAより)

 

宇宙関連の話題の中で、たくさんの人の興味を惹くのが宇宙に生命がいるのかという話。

「宇宙に生命がいるか」と問われれば、答えはYesとなります。

「見たことあるの?」といわれそうですが、見たことあります。

 

地球も宇宙の一部なので、地球にいる生命も宇宙生命の1つといえるわけです。

だから、誰でも見たことがあるのですよ。

 

「何だ」といわれちゃいそうですね。

 

でも、地球以外で生命を探そうという研究はいろいろなアプローチがされています。

そのなかの1つで、最近、とても有力な研究結果が報告されました。

土星の衛星の1つであるエンケラドゥスに熱水環境があることが実験で示されたのです。

生命が存在するには、有機物、水、エネルギーの3つの要素が必要だといわれているわけですが、その3つを満たす場所はまだ見つかっていません。

満たしそうだなという場所ならたくさんあるのですが、本当に満たしていると照明された例はなかったわけです。

 

でも、今回、エンケラドゥスでそれが証明されたわけです。

そのことについて、現在発売されている科学雑誌Newton 2015年6月号に書いています。

2ページのニュース記事ですが、よかったら読んでみてくださいね。

 

 

エンケラドゥスは氷の衛生なので、ふつうは内部に海があるとか、生物がいるかもしれないということはわからないのですが、氷の裂け目から海の成分が噴き出していて、それを分析することで、いろいろなことがわかってきたのです。そういう意味ではすごくラッキーですよね。

 

エンケラドゥスの探査はこれから進むと思いますが、それ以外にも地球外生命を探す研究はいろいろとされています。

そういったことも、これから追々書いていこうと思います。